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ほんしつとエピソード「視覚支援で見通しの持てる一日を」
2024-02-25
2月16日に新居浜市総合福祉センターで実施した研修会「ほんしつとエピソード」では自閉症の高校生のお母さんである細川美幸さんが話し手をつとめて下さいました。研修を終えての細川さんからのコメントを紹介します。
今回、親の会と長男への視覚的な支援についての話を聞いていただき、ありがとうございました。
就学前から続けていた視覚的な支援ですが、その頃はこんなに落ち着いた思春期が送れるとは想像できませんでした。
参加者のみなさんが福祉や教育のプロでいらっしゃるので、私が自閉症の支援についてあーだこーだ言うことには躊躇しましたが、やはり「紙に書くのは本当に面倒だけど、障害のある人にも障害のない人と同じように、嘘のない情報をわかるように伝えてほしい」そして、「今やっている話し言葉の支援がうまくいっていないならそれは止めて、別の手段に変更する勇気をもってほしい」という思いを伝えたかったのですが、うまく伝わったでしょうか?
もうすぐ12年通った特別支援学校を卒業します。視覚的な支援あっての12年間でしたし、これから始まる社会人としての歩みも、視覚的な支援を利用して、長男が「わかった!そういうことか。あ~安心だ」と思えるような接し方をしたいと思います。そのために、親の会で日々の学びも忘れずに、失敗もしながら、小さなことに喜びながら暮らしていこうと思います。みなさん、一緒に視覚的な支援をしましょう♬
※ 写真は細川さんが実際に使っている視覚支援グッズを参加者の皆さんが見学している様子です。