法人内外の関係機関の職員を対象に、10/29に防災についての研修を開きました。
今回は西予市にある野村育成園の兵頭施設長と、聖カタリナ大学の高杉教授をお招きし、『防災と地域における公益的な取り組み』をテーマに行いました。
兵頭氏からは、昨年の西日本豪雨で被災した経験談をお話いただきました。誰もが混乱しそうな中、利用者や職員の安否確認、現場での指揮、勤務調整をしその場を無事に乗り切ったこと、そして利用者が前のように暮らせるよう復旧に向けての流れを、写真などを通して伝えてくれました。そこにはリアルがあり、恐怖もあるが希望が見えました。
研修センター井川所長がその災害で被災された地域へのボランティア活動や、そこにある事業所との1年間にわたる交流の様子を報告しました。野菜の収穫作業などを手伝い、改めて汗をかくことの気持ちよさ、そして障がいのある人の純粋さに心打たれ、交流した誰もがその魅力にはまっていたそうです。
二つの報告を受けて高杉氏から、社会福祉法人が取り組むべき公益的な取り組みと求められる災害対応について講演していただきました。自身が住んでいない被災地で福祉の専門職も求められるが限界があり、何をすればいいのか不安になってしまうが、専門的なこだわりは持たず、できることをすれば現場は救われているものであるとお話しくださいました。
また3人とも共通して他事業所、他法人との連携の大切さ、それが地域へとつながる支援になることを伝えていました。
白木本部長より、「まずは自分に何が出来るのかを考えること、それが全てのスタートである。」と終わりに話がありました。(中村)